定年後に、月数万円を稼ぐ道を、経験から探した課長の話
大きく稼ぐ必要は、なかった。小さな収入と、役割が、暮らしを、変えると、知った。
読むStory
ソフトウェア会社の、開発課長、田村は、部下の、鈴置に、何度も、言っていた。
「遅刻するな」
鈴置は、「はい」と、頷いた。
だが、月に、六回、遅刻した。
田村は、苛立った。
言っても、変わらない。
人事の、先輩に、言われた。
「上司が決めた、ルールは、反発を生む。本人が決めたことは、続く」
田村は、鈴置と、面談した。
「遅刻を、減らすために、一緒に、計画を、立てたい」
鈴置は、少し、驚いた。
田村は、聞いた。
「目標は、どれくらいにしたい」
鈴置は、考えた。
「ゼロ、と、言いたいですが、自信が、ないです」
田村は、言った。
「では、一か月で、半分は、どうだろう」
鈴置は、頷いた。
「月三回、以内、です」
次に、原因を、聞いた。
「遅れる日は、何が、あった」
鈴置は、正直に、答えた。
「夜中まで、ゲームを、していて、寝坊です」
対策は、鈴置が、決めた。
就寝時刻を、一時間、早める。
スマホを、寝室の外で、充電する。
アラームを、二つ、かける。
田村は、毎週、金曜に、五分、確認した。
「今週は、何回、間に合った」
責めずに、事実を、聞いた。
一か月後、遅刻は、二回に、減った。
田村は、言った。
「目標を、達成したな」
鈴置は、少し、照れた。
次の目標は、「月一回、以内」に、した。
三か月後、遅刻は、ゼロに、なった。
田村は、手帳に、書いた。
小さな目標を、本人と、決める。
その下に、足した。
できた週は、言葉で、認める。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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