悩みのテーマ セカンドキャリア・再雇用・定年後

Story

計測器メーカーの課長が、「自分には、社外で通じるものがない」を、棚卸しで覆した話

計測器メーカー 課長・50代前半 キャリア

計測器メーカーの、課長、久保田は、二十七年、同じ会社に、勤めていた。

転職の、話が、出るたびに、思った。

自分には、社外で、通じるものが、ない。

この会社の、やり方しか、知らない。

そんなとき、人材会社の、友人と、昼食を、した。

友人は、言った。

「紙に、書いてみて。やってきた、仕事を」


久保田は、夜、書き出した。

過去十年の、仕事。

計測器の、校正の、手順書を、作った。

十人規模の、品質改善を、取りまとめた。

クレームで、取引先に、出向いた。

新人の、教育を、三年、担当した。

書いてみると、意外と、あった。

三つの棚に、分けた。


仕事の進め方。段取りと、調整。

人との関わり。育成と、クレーム対応。

専門知識。計測と、品質の、基準。

友人に、見せた。

友人は、言った。

「この、品質の、基準を、説明できる人は、少ない。中小の、製造業は、欲しがる」

久保田は、驚いた。

「社内では、当たり前だった」

「当たり前は、社外では、価値になる」


久保田は、すぐに、辞めたわけでは、ない。

ただ、気持ちが、変わった。

週末に、友人の、紹介で、中小の、工場の、勉強会に、顔を、出した。

話すと、質問が、次々と、出た。

久保田は、手帳に、書いた。

当たり前は、社外では、価値になる。

その下に、足した。

棚卸しは、十年分、書く。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

Stories

ほかの物語

キャリアの話を先に並べています。

物語を、テーマ別に探す

悩みのテーマ

「セカンドキャリア・再雇用・定年後」を、続けて読む

このテーマの記事を、読む順番で見る