計測器メーカーの営業課長が、一社に力を寄せて、横へ広げた話
十社に、薄く通って、一社も、決まらなかった。一社に、三か月、寄せたら、道が、開けた。
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検査ソフトの、メーカーの、マーケティング課長、永井は、製品説明に、悩んでいた。
営業は、言う。
「どの業種にも、使えます」
資料も、そう、書いていた。
展示会で、配った、資料の、反応は、薄い。
名刺は、集まる。
問い合わせは、来ない。
社長に、言われた。
「誰に、売りたいのか、分からない」
永井は、言葉に、詰まった。
永井は、過去二年の、受注先を、分けた。
業種。規模。担当者の、立場。
意外な、偏りが、見えた。
従業員が、百人以下の、製造業の、品質担当者が、受注の、六割を、占めていた。
その人たちの、悩みを、聞き取った。
検査記録の、手間。
監査の、前の、集計の、苦労。
次に、競合を、調べた。
大手の、ソフトは、高機能だが、中小には、重い。
その悩みを、軽く、解ける、製品は、少なかった。
永井は、一文に、まとめた。
「中小製造業の、品質担当者が、検査記録の、手間に、困っているとき、入力と集計を、自動で、解決します」
営業部長に、見せた。
部長は、頷いた。
営業の、切り出しも、変えた。
「検査記録の、手間で、お困りでは、ありませんか」
展示会の、ブースの、一番目立つ所にも、その一文を、掲げた。
次の、展示会で、名刺の数は、半分になった。
ただ、問い合わせは、三倍に、なった。
永井は、手帳に、書いた。
誰にでも売れるは、誰にも届かない。
その下に、足した。
一文にすると、営業も、資料も、揃う。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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キャリアの話を先に並べています。
十社に、薄く通って、一社も、決まらなかった。一社に、三か月、寄せたら、道が、開けた。
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