悩みのテーマ ランチェスター戦略・マーケティング・セールス

Story

中堅メーカーの課長が、「誰にでも売れる」を、一文に絞った話

検査ソフトのメーカー マーケティング課長・40代前半 キャリア

検査ソフトの、メーカーの、マーケティング課長、永井は、製品説明に、悩んでいた。

営業は、言う。

「どの業種にも、使えます」

資料も、そう、書いていた。

展示会で、配った、資料の、反応は、薄い。

名刺は、集まる。

問い合わせは、来ない。

社長に、言われた。

「誰に、売りたいのか、分からない」

永井は、言葉に、詰まった。


永井は、過去二年の、受注先を、分けた。

業種。規模。担当者の、立場。

意外な、偏りが、見えた。

従業員が、百人以下の、製造業の、品質担当者が、受注の、六割を、占めていた。

その人たちの、悩みを、聞き取った。

検査記録の、手間。

監査の、前の、集計の、苦労。


次に、競合を、調べた。

大手の、ソフトは、高機能だが、中小には、重い。

その悩みを、軽く、解ける、製品は、少なかった。

永井は、一文に、まとめた。

「中小製造業の、品質担当者が、検査記録の、手間に、困っているとき、入力と集計を、自動で、解決します」

営業部長に、見せた。

部長は、頷いた。


営業の、切り出しも、変えた。

「検査記録の、手間で、お困りでは、ありませんか」

展示会の、ブースの、一番目立つ所にも、その一文を、掲げた。

次の、展示会で、名刺の数は、半分になった。

ただ、問い合わせは、三倍に、なった。


永井は、手帳に、書いた。

誰にでも売れるは、誰にも届かない。

その下に、足した。

一文にすると、営業も、資料も、揃う。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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