物流センターの所長が、「気をつけよう」をやめて、点検表を作った話
注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
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卸売会社の、事務部の、課長、井上は、パレートの法則を、習った。
成果の、大半は、一部の仕事から、生まれる。
自分の部署の、仕事を、書き出した。
時間と、成果を、並べた。
成果の、小さい、仕事が、いくつか、見つかった。
備品の、棚卸し。出張精算の、事前確認。
月次の、備品リスト。
井上は、それらを、やめることに、した。
二か月後、問題が、起きた。
監査で、備品の、台帳が、求められた。
台帳は、更新が、止まっていた。
さらに、出張精算の、不備が、増えた。
事前確認を、やめたため、営業からの、申請に、誤りが、増えた。
経理から、苦情が、来た。
「事務部が、確認しなくなったから、こちらが、やり直している」
井上は、反省した。
成果が、小さく、見えたのは、数字の、取り方が、偏っていたから。
売上や、利益には、出ない。
ただ、安全や、信頼を、支える、仕事だった。
井上は、部下の、三宅に、聞いた。
「この仕事、誰が、困る」
三宅は、答えた。
「経理と、監査と、現場の、全員です」
井上は、仕事を、見直した。
備品の、棚卸しは、年に二回に、減らす。完全には、やめない。
出張精算の、確認は、チェックリストに、して、軽くする。
月次の、リストは、自動で、出力する。
時間は、三割、減った。
必要な、役割は、守れた。
井上は、手帳に、書いた。
減らすと、やめるは、別。
その下に、足した。
やめる前に、誰が困るかを、聞く。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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時間の話を先に並べています。
注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
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