物流センターの所長が、「気をつけよう」をやめて、点検表を作った話
注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
読むStory
機械メーカーの、企画課長、渡部は、年に一度の、展示会を、任されていた。
準備は、半年前から。
渡部は、計画の、最後に、三つの問いを、書いた。
何が、失敗しうるか。
そのとき、何が起きるか。
先に、何を、用意するか。
マーフィーの法則を、習ってから、癖に、していた。
最も、危ない一点は、会場だった。
会場が、使えなくなれば、全部が、止まる。
渡部は、切り替えの、条件を、決めた。
前々日の、十七時までに、会場の、設営許可が、出なければ、オンライン開催に、切り替える。
オンライン用の、配信の、機材も、押さえておいた。
関係者には、事前に、伝えてあった。
「念のため、代案を、持っています」
展示会の、二日前。
会場の、運営会社から、連絡が、入った。
「配管工事の、影響で、一部のホールが、使えなくなりました」
渡部は、時計を、見た。
十五時。
条件の、時刻までは、まだある。
運営に、確認した。
代わりの、ホールは、半分の、広さだった。
渡部は、判断した。
半分の、ホールで、主力製品だけを、展示する。
残りは、オンラインで、配信する。
営業部長に、連絡した。
「状況と、影響と、今、やっていること、次の連絡時刻を、お伝えします」
営業部長は、頷いた。
「準備が、できていたんだな」
当日は、想定より、混んだ。
オンライン配信にも、多くの、申込みが、あった。
渡部は、手帳に、書いた。
一番危ない所に、代案を、一つ。
その下に、足した。
切り替えの条件を、先に、決める。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
Stories
時間の話を先に並べています。
注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
読む数字では、成果が小さかった。やめてみて、初めて、誰かの役に立っていたと、分かった。
読む原因は、十個あった。数えたら、効く原因は、二つだった。
読む機械が止まり、担当が休み、顧客から電話が来た。全部を、一度にやろうとしなかった。
読む全員に同じ時間を使っていた。数字を並べたら、時間の使い方が、逆だった。
読む最初に出た数字は、錨になる。錨を、外してから、数えなおした。
読む全員が、忙しいと、言っていた。本当に、忙しいのは、二人だけだった。
読む「一か月だけ」が、半年に、なった。戻ったとき、居場所が、なかった。
読む悩みのテーマ