物流センターの所長が、「気をつけよう」をやめて、点検表を作った話
注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
読むStory
設備メンテナンス会社の、課長、村田は、朝から、嫌な予感が、していた。
八時。
主力の、診断機器が、立ち上がらない。
八時半。
ベテランの、担当が、急に、休むと、連絡してきた。
九時。
顧客から、電話が、入った。
「昨日の、修理の、結果が、おかしい」
村田は、頭が、真っ白に、なりかけた。
そのとき、前に、書いた、メモを、思い出した。
悪いことが、重なった日の、四つの動き。
止まる。順番をつける。連絡する。記録する。
村田は、席を、立った。
深呼吸を、三回した。
今、何が、起きているか。
紙に、書いた。
機器の、不調。人手の、不足。顧客の、苦情。
優先順位を、つけた。
一番は、顧客の、苦情。
安全に、関わる、可能性が、あった。
二番は、機器。
三番は、人手。
顧客に、折り返した。
「状況を、詳しく、伺います。三十分後に、担当者から、ご連絡します」
次に、上司に、連絡した。
「事実は、三つ。影響は、午前の、案件が、遅れること。今、顧客対応を、優先しています。次の、連絡は、十一時です」
苦情は、修理後の、確認の、漏れだった。
すぐに、再訪して、直した。
機器は、メーカーに、連絡して、代替機を、借りた。
休みの、担当の、仕事は、若手に、振り分けた。
村田は、時刻と、やったことを、手帳に、書き続けた。
夕方、全部が、片付いた。
翌朝、五分で、ふりかえった。
効いたのは、順番と、連絡だった。
点検表に、修理後の、確認を、追加した。
村田は、手帳に、書いた。
重なる日は、一つずつ。三つまで。
その下に、足した。
連絡と、記録は、後の自分を、助ける。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
Stories
時間の話を先に並べています。
注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
読むマーフィーの法則は、笑い話ではなかった。準備した人だけが、笑っていられた。
読む数字では、成果が小さかった。やめてみて、初めて、誰かの役に立っていたと、分かった。
読む原因は、十個あった。数えたら、効く原因は、二つだった。
読む全員に同じ時間を使っていた。数字を並べたら、時間の使い方が、逆だった。
読む最初に出た数字は、錨になる。錨を、外してから、数えなおした。
読む全員が、忙しいと、言っていた。本当に、忙しいのは、二人だけだった。
読む「一か月だけ」が、半年に、なった。戻ったとき、居場所が、なかった。
読む悩みのテーマ