悩みのテーマ マルチタスク・フラット組織・マトリクス組織 関連 残業・時間・抱え込み

Story

貿易会社の課長が、稼働を一枚の表にして、隠れた偏りを見つけた話

貿易会社 課長・40代後半 時間

貿易会社の、課長、秋山は、課の、六人から、同じ、声を、聞いていた。

「忙しいです」

「手が、回りません」

秋山は、全員に、仕事を、頼むことに、遠慮を、感じていた。

ただ、案件は、次々に、入る。

誰に、頼めばいいのか、分からない。

結局、いつも、頼みやすい、人に、頼んでいた。


ある日、秋山は、部下の、一人、関根が、残業で、倒れそうな顔を、しているのに、気づいた。

「関根さん、今、いくつ、仕事を、持っている」

関根は、指を、折った。

「六つ、です」

秋山は、驚いた。

「六つ、も」

別の、部下の、岸本に、聞いた。

「岸本さんは」

「二つです」

差が、大きかった。


その夜、秋山は、一枚の、表を、作った。

縦に、人。横に、業務。

マスに、稼働の、割合を、入れる。

翌日、全員に、書いてもらった。

結果は、こうだった。

関根は、百二十パーセント。

別の、一人も、百パーセント。

残りの、四人は、六十から、七十パーセント。

全員が、忙しいと、感じていた。ただ、本当に、詰まっているのは、二人だった。


秋山は、表を、全員に、見せた。

「関根さんと、中村さんに、仕事が、集中している。他の人に、少しずつ、移したい」

岸本が、手を、挙げた。

「私は、余裕が、あります。この業務を、引き受けます」

別の、部下も、続いた。

業務が、再配分された。

秋山は、一つ、決めた。

「稼働は、八割から、九割に、抑える。割り込みと、学習の、余白を、残す」

関根の、稼働は、九十パーセントに、なった。


三か月後、残業は、三割、減った。

秋山は、毎月、一回、十五分、表を、見直した。

更新は、本人が、する。

手帳に、書いた。

忙しさは、見えない。見える形に、する。

その下に、足した。

稼働率は、百パーセントを、目指さない。余白を、残す。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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