情報システム課長が、「いつもの警報」を、今日は確認した話
何度も鳴って、何も起きなかった警報だった。今日だけ、見に行くことにした。
読むStory
製造業の、課長、岩崎は、月次報告の、文章を、生成AIに、書かせた。
数字を、渡して、「分かりやすく、まとめて」と、頼んだ。
出てきた、文章は、見事だった。
読みやすい。論理も、通っている。
岩崎は、ほぼ、そのまま、部長に、提出した。
翌日、部長から、呼ばれた。
「この、不良率、三パーセントと、書いてあるが、実際は、二パーセントだ」
岩崎は、血の気が、引いた。
資料を、見返した。
AIは、元の数字を、勝手に、丸めて、解釈して、書いていた。
「申し訳ありません。確認が、足りませんでした」
部長は、言った。
「AIが、書いたのは、分かる。ただ、出したのは、君だ」
岩崎は、その夜、確認の、観点を、書いた。
一つ目、事実。固有名詞と、日付。
二つ目、数字。元の資料と、照らす。
三つ目、出典。示された先が、実在するか。
四つ目、前提。AIが、置いた、仮定。
五つ目、読み手。社内の、言い回しか。
この五つを、紙に、して、モニターの、横に、貼った。
次の、月次報告。
AIの、下書きを、使った。
五つの、観点で、確認した。
数字が、一か所、元と、違った。
直した。
文章が、少し、堅すぎた。
社内の、言い方に、直した。
提出すると、部長は、言った。
「今回は、正確だな」
岩崎は、手帳に、書いた。
出した人が、責任を、持つ。
その下に、足した。
外に出すものは、全部、自分で、読む。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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