悩みのテーマ 認知バイアス・ファスト&スロー・行動経済学 関連 学び直し・資格・生成AI

Story

加工食品メーカーの課長が、「やっぱりそうだ」を、疑ってみた話

加工食品メーカー 課長・40代後半 学び直し

加工食品メーカーの、課長、大塚は、部下の、岸本を、見るたび、思った。

やっぱり、やる気が、ない。

会議で、黙っている。

質問を、しない。

昨日は、定時に、帰った。

大塚は、手帳に、書いた。

岸本。積極性、低い。


ある日、同期の、課長に、愚痴を、こぼした。

同期は、聞いた後で、言った。

「お前、岸本さんの、いいところ、何か、言える?」

大塚は、言葉に、詰まった。

「いいところ。うーん」

同期は、笑った。

「それは、確証バイアスだ。そう思うと、そう見える証拠ばかり、集まる」

大塚は、反論したかった。

でも、できなかった。


その夜、大塚は、紙に、書いた。

岸本の、やる気が、あるとしたら、どんな事実が、あるか。

思い出そうと、して、驚いた。

あった。

製造ラインの、不具合を、最初に、見つけた。

後輩の、新人に、手順書を、作っていた。

会議で、話さない代わりに、会議の後に、メモで、改善案を、送ってくれていた。

返信を、していなかった。


翌日、大塚は、岸本に、聞いた。

「改善案、読んだ。どれも、いいと、思った。会議で、話してもらえると、助かる」

岸本は、少し、顔を、赤くした。

「話すのが、苦手で。でも、書くのは、好きです」

大塚は、頷いた。

「では、会議の前に、書いて、送ってもらえるか。私が、読み上げる」


三か月後、岸本の、改善案が、二つ、採用された。

大塚は、手帳に、書いた。

決めつけたら、反対の事実を、探す。

その下に、足した。

やる気は、見えるところだけで、決めない。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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