悩みのテーマ 中間管理職・板挟み 関連 愚痴・悪口の影響と付き合い方

Story

建材商社の課長が、部長の愚痴を部下に言って、信頼を落とした話

建材商社 課長・40代前半 人間関係

建材商社の課長、宮本は、部長に、朝から、怒られていた。

「この数字は、何だ。なぜ、達成できない」

宮本は、頭を、下げた。

席に戻ると、部下の、三人が、こちらを、見ていた。

宮本は、ため息を、ついた。

「部長が、また、無茶を、言ってきた」

つい、口から、出た。

「現場の、状況も、知らずに、数字だけ、見て」

部下の、一人、森山が、頷いた。

「大変ですね」


その日から、宮本は、時々、部長の愚痴を、部下に、話すようになった。

最初は、部下も、同情して、聞いていた。

少し、距離が、縮まった気が、した。

ただ、一か月後、部下の、森山が、他部署の、人に、話しているのを、聞いた。

「うちの課長、部長のこと、結構、言うんだよね」

宮本は、息を、のんだ。

話は、課を、越えて、広がっていた。


さらに、一週間後、部長に、呼ばれた。

「宮本くん。最近、君の課で、私の指示が、軽く見られていると、聞いた」

宮本の、背中が、冷たくなった。

「部下に、私の悪口を、言っていると、いう話も、ある」

宮本は、何も、言えなかった。

部長は、静かに、続けた。

「事実なら、残念だ」


その夜、宮本は、考えた。

自分は、仲間意識を、作りたかった。

ただ、部下にとっては、上司が、上の悪口を言う、姿を、見ることに、なった。

次は、自分も、言われているのでは、ないか。

そう思わせて、しまった。

翌朝、宮本は、部下を、集めた。

「先日までの、私の言い方は、よくなかった。上の愚痴を、君たちに、言うべきではなかった。申し訳ない」

部下は、少し、驚いた。


その日から、宮本は、変えた。

部長から、指示が、来たら、事実と、対応だけを、伝える。

「今月の目標が、五パーセント、上がった。理由は、こう。対応は、こうする」

愚痴は、同じ課長の、同期に、月に一回、社外で、聞いてもらう。

部下には、言わない。

三か月後、部下の、森山が、言った。

「課長、最近、話が、分かりやすいです」

宮本は、手帳に、書いた。

部下に、上の愚痴を、言わない。

その下に、足した。

事実と、対応だけを、渡す。愚痴の出し口は、別に持つ。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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