物流センターの所長が、「気をつけよう」をやめて、点検表を作った話
注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
読むStory
ITサービス会社の、営業課長、西村は、毎日、残業していた。
新規開拓。既存顧客の、フォロー。社内の、定例資料。会議。部下の、育成。
全部、大事に見えた。
全部、やっていた。
だが、四半期の、数字は、伸びなかった。
部長が、言った。
「忙しいのは、分かった。何に、効いている」
西村は、ある夜、仕事を、全て、書き出した。
二十八個、あった。
次に、問いを、立てた。
今期の、目標に、直接、効くのは、どれか。
自分にしか、できないのは、どれか。
絞ると、三つに、なった。
大手二社の、提案。既存の、主要顧客の、更新。部下の、一人の、育成。
残りの二十五個を、仕分けた。
やめる。減らす。任せる。
読まれていない、週次の、資料は、休止。
参加しても、発言しない会議は、欠席。
進捗の報告は、チャットで、短く。
関係者に、伝えた。
「来月から、この資料を、休止します。困る方は、連絡をください」
連絡は、一件も、来なかった。
朝の九十分は、三つの仕事の時間に、した。
通知を、切った。
三か月後、大手二社のうち、一社の受注が、決まった。
主要顧客の、更新も、無事に、済んだ。
育成した、部下は、一人で、提案ができるように、なった。
西村は、手帳に、書いた。
選ぶとは、他をやらないと、決めること。
その下に、足した。
三か月ごとに、選び直す。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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時間の話を先に並べています。
注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
読むマーフィーの法則は、笑い話ではなかった。準備した人だけが、笑っていられた。
読む数字では、成果が小さかった。やめてみて、初めて、誰かの役に立っていたと、分かった。
読む原因は、十個あった。数えたら、効く原因は、二つだった。
読む機械が止まり、担当が休み、顧客から電話が来た。全部を、一度にやろうとしなかった。
読む全員に同じ時間を使っていた。数字を並べたら、時間の使い方が、逆だった。
読む最初に出た数字は、錨になる。錨を、外してから、数えなおした。
読む全員が、忙しいと、言っていた。本当に、忙しいのは、二人だけだった。
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