悩みのテーマ 定年後の暮らしの実務(役職定年・再雇用・介護・住まい)

Story

仕事抜きで会える人を数えた課長が、二人しかいないと気づいた話

食品メーカー 営業課長・50代前半 キャリア

食品メーカーの、営業課長、望月は、先輩の、送別会に、出た。

先輩は、定年を、迎えた。

挨拶は、立派だった。

だが、その後、先輩は、ぽつりと、言った。

「肩書きが、外れると、連絡が、来なくなるな」

望月は、ドキッと、した。

自分は、どうだろう。

家に、帰って、紙に、書いた。

仕事抜きで、会える人。


名前が、出てこなかった。

学生時代の、友人が、一人。

趣味の、釣り仲間が、一人。

たった、二人。

望月は、愕然とした。

毎日、数十人と、やり取りしている。

だが、仕事を、除くと、ほとんど、いなかった。

定年後、孤立する、可能性が、あった。


望月は、四つの、習慣を、決めた。

確認。仕事抜きで、会える人を、数える。

連絡。年に、二、三回、気軽に、連絡する。

参加。趣味や地域の、集まりに、月に一回。

家族。配偶者と、話す時間を、持つ。

まず、学生時代の、友人に、連絡した。

「久しぶり。元気か」

返事は、すぐに、来た。

「元気だよ。今度、飲まないか」


釣り仲間とは、月に一回、会う約束を、した。

地域の、釣りクラブにも、参加した。

最初は、緊張した。

肩書きの、話は、しなかった。

自慢話も、しなかった。

釣れた魚の、話だけで、盛り上がった。


一年後、仕事抜きで、会える人は、八人に、増えた。

数が、問題では、ない。

何人か、気軽に、連絡できる、相手が、いる。

その、安心感が、大きかった。

望月は、手帳に、書いた。

仕事抜きの、つながりを、数える。

その下に、足した。

小さな約束で、続ける。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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