悩みのテーマ 中間管理職・板挟み

Story

部下の不満を、課長が事実と提案にして、部長に渡した話

通信機器メーカー 製造課長・40代後半 キャリア

通信機器メーカーの、製造課長、藤井は、部下たちから、不満を、聞いた。

「手戻りが、多すぎます」

「設計の、変更が、遅すぎる」

藤井は、部長に、そのまま、伝えた。

「現場から、不満が、出ています」

部長は、眉を、寄せた。

「君は、どう思っているんだ」

藤井は、返事に、詰まった。

不満を、運んだだけの、自分が、責められた。


先輩が、言った。

「伝書鳩に、なるな。事実と、提案に、変えて、渡せ」

藤井は、翌週、準備した。

事実と、感情を、分けた。

感情。手戻りが、多くて、疲れる。

事実。この三か月の、手戻りは、十二件。そのうち、八件は、設計変更の、連絡が、遅れた、ことが、原因。


影響も、数字に、した。

手戻り一件あたり、平均、三時間。

三か月で、三十六時間。

残業が、月、十二時間、増えている。

さらに、提案を、用意した。

設計変更を、決めたら、その日のうちに、製造に、チャットで、連絡する。


部長に、伝えた。

「現場から、手戻りに、関する声が、あります。この三か月で、十二件、三十六時間の、ロスです。設計変更の連絡を、当日中に、行う運用を、提案します」

誰が、言ったかは、出さなかった。

部長は、黙って、聞いた。

「分かった。設計部に、話してみる」


二週間後、設計変更の、当日連絡が、始まった。

藤井は、部下に、報告した。

「部長に、伝えた。当日連絡が、始まる」

部下は、少し、驚いた顔で、言った。

「本当に、動くんですね」

手戻りは、半分に、減った。

藤井は、手帳に、書いた。

事実、影響、提案。

その下に、足した。

結果は、必ず、部下に返す。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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