悩みのテーマ 同調圧力・社会的証明・規範づくり

Story

総務課長が、「やってください」をやめて、「八割がやっています」と掲示した話

情報サービス会社 総務課長・40代後半 人間関係

情報サービス会社の、総務課長、長谷川は、悩んでいた。

退社時の、消灯が、徹底されない。

毎月、全社に、メールを、出していた。

「退社時には、必ず、電気を、消してください」

効果は、なかった。

電気代の、請求書は、先月と、ほぼ同じだった。


ある日、長谷川は、社内の、研修で、聞いた。

社会的証明。

人は、周りの人が、どうしているかを見て、行動を決める。

「やってください」よりも、「みんなやっています」のほうが、効きやすい。

長谷川は、考えた。

実際に、どれくらいの部署が、消灯しているのか。


翌週、長谷川は、一週間、フロアを、回った。

十部署のうち、八部署が、退社時に、消灯していた。

意外だった。

多くの部署が、すでに、やっていた。

それを、見せていなかっただけだった。


長谷川は、掲示を、作った。

「八割の部署が、退社時に、消灯しています」

名指しは、しない。

やっていない部署を、責める言葉は、書かなかった。

さらに、書き足した。

「営業一課は、先月から、消灯係を、順番制にしました」

隣の課の、取り組みを、例にした。


翌月、消灯できている部署は、九部署に、増えた。

最後の一部署の、課長が、長谷川に、声をかけた。

「うちも、やります。順番制を、真似していいか」

長谷川は、頷いた。

手帳に、書いた。

やる人を、主語にする。

その下に、足した。

事実の数字だけを、使う。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

Stories

ほかの物語

人間関係の話を先に並べています。

物語を、テーマ別に探す

悩みのテーマ

「同調圧力・社会的証明・規範づくり」を、続けて読む

このテーマの記事を、読む順番で見る