悩みのテーマ コールドリーディング・話術

Story

「今日だけ」と言われた課長が、一晩持ち帰って、契約を断った話

設備工事会社 総務課長・50代前半 人間関係

設備工事会社の、総務課長、岩崎のところに、複合機の、営業が、来た。

「今の機械は、古いですね。うちの、最新型に、替えませんか」

営業は、人当たりが、よかった。

見積書を、出した。

「実は、今日だけの、特別価格です」

岩崎は、少し、動揺した。

確かに、安い。

「今日、決めていただければ、さらに、お値引きします」


岩崎は、時計を見た。

営業は、続けた。

「他の会社さんも、みんな、替えています」

「残り、二台分しか、ありません」

急がされている。

そう、感じた。

岩崎は、息を、整えた。

「今日は、決めません」

営業は、食い下がった。

「でも、今日までなんです」

「一晩、考えます。契約書は、置いていってください」


その夜、岩崎は、契約書を、読んだ。

保守契約が、六年。

途中解約には、残りの期間分の、費用が、かかる。

月々の、利用料の他に、用紙代が、別。

岩崎は、現在の、機械の、維持費と、比べた。

総額では、むしろ、高かった。


翌朝、岩崎は、営業に、電話した。

「検討しましたが、今回は、見送ります」

営業は、少し、間を置いてから、言った。

「実は、昨日の価格は、今日でも、大丈夫です」

岩崎は、苦笑した。

今日だけ、ではなかった。


岩崎は、手帳に、書いた。

今日だけ、と言われたら、一晩、待つ。

その下に、足した。

書面を見て、第三者に相談してから、決める。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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