悩みのテーマ 心理的安全性・積極的傾聴

Story

「うちは話しやすい」と思っていた課長が、五問のアンケートで現実を知った話

通信会社 営業課長・40代後半 人間関係

通信会社の、営業課長、岡部は、自分の、チームは、話しやすいと、思っていた。

毎週、雑談も、する。

部下も、笑顔で、話してくれる。

ある日、人事の、研修で、聞いた。

「上司が話しやすいと思っていても、部下はそうでないことがあります」

岡部は、半信半疑だった。

試しに、匿名の、アンケートを、取ることにした。


質問は、五つ。

このチームで、ミスを報告しても、責められない。

分からないことを、気軽に聞ける。

上司に、反対意見を、言える。

新しい提案をしても、笑われない。

困った時、助けを、求められる。

五段階で、答えてもらった。

岡部は、結果を、待った。


結果が、出た。

ミスの報告。四点台。

分からないことを、聞ける。四点台。

反対意見を言える。二点台。

岡部は、目を、疑った。

自由記述には、書かれていた。

「課長の意見に、反対すると、空気が、変わる」

岡部は、自分の、癖に、気づいた。

反対されると、少し、顔が、こわばっていた。


岡部は、結果を、チームに、共有した。

「アンケートの結果、反対意見を言いにくい、という声があった。私の、反応に、原因があったと思う。一つ、変える」

部下たちは、少し、驚いた顔を、した。

岡部は、続けた。

「反対意見が出たら、まず、理由を、聞く。これを、守る」

誰が、書いたかは、探さなかった。


三か月後、同じ、アンケートを、取った。

反対意見の、項目は、三点台に、上がった。

会議でも、「別の見方が、あります」という発言が、増えた。

岡部は、手帳に、書いた。

安全だと、思っているのは、上司だけかもしれない。

その下に、足した。

匿名で、確かめる。一つ、変える。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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