悩みのテーマ 反省のしかた・直すことと気にしないこと

Story

反省で出た十二個を、四つに分けた課長が、今週の一つだけ直した話

ITベンダー プロジェクト課長・40代前半 学び直し

ITベンダーの、プロジェクト課長、谷口は、プロジェクトの、終了後に、反省点を、書き出した。

十二個、出た。

報告の遅れ。

会議の多さ。

他部署の、納期遅れ。

メールの、言い回し。

顧客の、要求変更の、多さ。

どれも、気になった。

谷口は、全部、直そうと、した。

一週間後、何も、進んでいなかった。


先輩に、言われた。

「全部は、直せない。二つの軸で、並べろ」

影響の大きさ。直せるか。

谷口は、付箋に、十二個を、書いて、四つの枠に、置いた。

影響が大きく、直せる。

報告の遅れ。

要件定義の、確認不足。

影響が大きく、直せない。

他部署の、納期遅れ。

顧客の、要求変更。


影響が小さく、直せる。

メールの、言い回し。

会議の、資料の、見た目。

影響が小さく、直せない。

他人の、口調の癖。

顧客の、担当者の、機嫌。

谷口は、並べて、気づいた。

自分が、一番、気にしていたのは、「他人の口調」だった。

だが、それは、影響が小さく、直せない。

気にしない、枠だった。


谷口は、決めた。

今週の、テーマは、「報告の遅れ」だけ。

他部署の、納期遅れは、上司に、相談する。

メールの言い回しは、余裕があれば。

他人の口調は、気にしない。

「報告の遅れ」は、毎日、夕方の、十七時に、進捗を、一行で、送ることに、した。


一週間後、報告の遅れは、ゼロになった。

谷口は、手帳に、書いた。

影響が大きく、直せるものから。

その下に、足した。

直せないものは、相談するか、気にしない。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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