「安全確認、いいですか」をやめた現場課長が、一項目一問で聞いた話
「大丈夫ですか」には、全員、大丈夫と答えた。具体的に、一つずつ、聞いたら、抜けが、見つかった。
読むStory
金融機関の、事務課長、佐々木は、ミスが、起きるたびに、ルールを、足した。
書類の、記入ミスが、あれば、記入前の、確認ルール。
提出の、遅れがあれば、提出の、チェックルール。
誰かが、ミスを、起こすと、新しい、ルールが、増えた。
一年で、二十個に、なった。
ルールの、一覧は、A4で、二枚。
誰も、全部は、覚えていなかった。
ある日、重大な、ミスが、起きた。
ルールには、ちゃんと、書いてあった。
だが、誰も、守っていなかった。
佐々木は、部下を、問い詰めた。
「ルールが、あるだろう」
部下は、答えた。
「多すぎて、覚えて、いません」
佐々木は、言葉に、詰まった。
先輩の、課長に、言われた。
「ルールは、迷いを、減らすためのものだ。縛るためでは、ない」
佐々木は、決め直すことに、した。
四つの、原則を、教わった。
目的を、一文で、書く。
数を、絞る。
一緒に、決める。
見直す日を、決める。
佐々木は、部下と、一緒に、二十個を、見直した。
目的が、不明な、ものは、削った。
重複しているものは、統合した。
残ったのは、七個。
どれも、目的を、一文で、書いた。
「提出前に、二人で、確認する。理由は、顧客への、誤送金を、防ぐため」
例外の、手順も、決めた。
三か月後、ルールは、守られる、ようになった。
ミスも、減った。
年に一度、やめるルールを、選ぶ日を、設けた。
佐々木は、手帳に、書いた。
ルールは、少なく、目的つきで。
その下に、足した。
守られない時は、ルールを、疑う。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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キャリアの話を先に並べています。
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