悩みのテーマ 心理的安全性・積極的傾聴

Story

「優しくすれば、安全なチームになる」と思った課長が、ぬるま湯にしてしまった話

住宅メーカー 設計課長・40代後半 人間関係

住宅メーカーの、設計課長、黒田は、研修で、聞いた。

心理的安全性が、高いチームは、成果が出る。

黒田は、思った。

優しく、接すれば、いいのだ。

その日から、部下の、ミスに、何も言わなくなった。

図面の、誤りも、「いいよ、いいよ」と、直して、返した。

職場は、静かに、穏やかに、なった。


半年後、黒田は、気づいた。

図面の、誤りが、増えている。

納期の、遅れも、増えた。

部下に、聞いても、「大丈夫です」と、答える。

だが、実際は、大丈夫では、なかった。

先輩の、課長に、相談した。

先輩は、言った。

「それは、安全性ではなく、ぬるま湯だ」


先輩は、四つの、誤解を、教えてくれた。

ぬるま湯ではない。

仲良しとも、違う。

何でも許されるわけではない。

優しい上司がいれば、自然にできるわけでもない。

「本来の意味は、意見や、懸念や、失敗を、言っても、責められないと、感じられること、だ」

黒田は、気づいた。

自分は、基準を、下げていた。


黒田は、方針を、変えた。

基準は、高く、保つ。

図面の、誤りは、ゼロ、を、目指す。

ただし、誤りが、見つかっても、人を、責めない。

「この図面に、三か所、誤りがある。提出の、水準は、誤りゼロだ。どうすれば、防げるか、一緒に考えよう」

事実と、基準を、伝えた。


三か月後、図面の誤りは、減った。

部下からは、「分からないところを、聞きやすくなった」と、聞こえた。

高い基準と、高い安全性。

その両立が、チームを、動かした。

黒田は、手帳に、書いた。

ぬるま湯と、安全性は、違う。

その下に、足した。

基準は、下げない。人を、責めない。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

Stories

ほかの物語

人間関係の話を先に並べています。

物語を、テーマ別に探す

悩みのテーマ

「心理的安全性・積極的傾聴」を、続けて読む

このテーマの記事を、読む順番で見る