機械部品商社の課長が、高いシステムを入れても、残業が減らなかった話
画面は新しくなった。承認の紙は、そのまま残っていた。
読むStory
所長の三木は、倉庫の、配置変更の、案を、前に、考え込んでいた。
案は、三つ、あった。
どれも、一長一短。比べるほど、迷いが、増えた。
情報が、足りない気がして、他の営業所に、問い合わせた。業者にも、見積もりを、頼んだ。
調べるほど、新しい論点が、出てきた。
一週間が、経った。
二週間目、現場の、リーダーの、小林が、三木に、言った。
「所長、配置の件、どうなりましたか。繁忙期が、近いです」
「もう少し、検討する」
小林は、困った顔を、した。
三週間目の、月曜、三木は、倉庫の、入口に、立っていた。
荷物が、通路に、あふれていた。
繁忙期に、入っていた。
三木は、遅すぎたことを、悟った。
その夜、三木は、手帳に、書いた。
何を、決めたかったのか。何が分かれば、決められたのか。
必要な情報は、三つだった。費用。工期。一番困る失敗。
それだけで、決められたはずだった。
翌朝、小林を、呼んだ。
「配置を、決める。案Aで、行く。ただし、全体ではなく、入口に近い、三つの棚だけ、先に動かす」
小林は、驚いた顔を、した。
「いつまでに」
「今週の、金曜までに、終える。結果を見て、残りを、直す」
金曜、三つの棚の移動が、終わった。
月曜、小林が、報告した。
「出荷の、動線が、少し、よくなりました。ただ、一か所、通路が、狭い」
「直そう」
三木は、その場で、通路の、幅を、調整した。
二週目、残りの棚を、動かした。
三週間の、遅れは、取り戻せなかった。ただ、繁忙期の、後半は、動線が、改善された状態で、迎えられた。
繁忙期が、終わった日、三木は、小林に、言った。
「あの三週間は、私の、失敗だった」
小林は、首を、振った。
「でも、決めてもらってから、早かったです」
三木は、手帳に、書いた。
決める。動く。直す。
その横に、足した。
必要な情報は、三つで、足りる。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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時間の話を先に並べています。
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