家具メーカーの営業課長と工場長が、ぶつかる指標を並べた話
営業は、売上を追った。工場は、稼働率を追った。会社の利益は、下がっていた。
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保険代理店の所長、小川は、数値化を、取り入れて、半年が、経った。
訪問件数。契約件数。面談の回数。
営業所の成績は、確かに、上がった。
小川は、手応えを、感じていた。
月次の面談で、ベテランの、佐藤に、言った。
「今月の訪問件数は、二十件。目標の、三十件に、届いていない」
佐藤は、静かに、頷いた。
「はい」
「来月は、三十件、お願いします」
「分かりました」
佐藤は、それ以上、何も、言わなかった。
翌週、佐藤が、面談の後に、小川のところに、来た。
「所長、少し、いいですか」
「どうした」
「正直に言うと、今月は、新人の鈴木さんの、同行を、毎日のように、していました。訪問件数には、入っていませんが」
小川は、言葉を、失った。
数字には、出ていなかった。
「その、同行の件を、なぜ、面談で」
「数字の話しか、されなかったので、言いそびれました」
小川は、息を、吐いた。
その夜、小川は、数値化の本を、開き直した。
数字は、状況を、知るための、道具だった。数字だけで、人を、判断するためのものでは、なかった。
自分は、数字を、見ているだけで、人を、見ていなかった。
翌月の面談で、小川は、佐藤に、先に、言った。
「先月は、数字だけを、見て、すまなかった。鈴木さんの同行の件、助かっていた。ありがとう」
佐藤は、少し、驚いた顔を、した。
「いえ」
「今月は、訪問件数と、同行の回数と、鈴木さんの成長の、三つを、見たい。数字を、一緒に、決めたい」
佐藤は、頷いた。
同行の回数が、数に入った。新人の、契約件数も、見るようになった。
三か月後、営業所の、数字は、さらに上がった。
新人の鈴木が、初めて、契約を、取った日、小川は、佐藤に、言った。
「あの同行が、実を、結んだな」
佐藤は、小さく、笑った。
小川は、手帳に、書いた。
数字は、状況を知る道具。人の事情は、聞かないと、分からない。
その下に、足した。
面談は、数字と、事情の、両方で。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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評価・給料の話を先に並べています。
営業は、売上を追った。工場は、稼働率を追った。会社の利益は、下がっていた。
読む店長の頑張りは、見えていた。どれだけできているかは、言えなかった。
読むほめているつもりだった。相手には、何も残っていなかった。
読むやわらかく言ったつもりが、半年、伝わっていなかった。
読む目標を配っただけでは、誰も動かなかった。
読む頑張りは、評価の話ではなかった。
読む前の上司とは、言わなくても通じていた。
読むいい点から並べるのは、優しさだと思っていた。
読む悩みのテーマ