情報システム課長が、「いつもの警報」を、今日は確認した話
何度も鳴って、何も起きなかった警報だった。今日だけ、見に行くことにした。
読むStory
検査機器メーカーの、課長、塚本は、週例会議で、部下に、聞いた。
「何か、改善の提案は、ないか」
誰も、手を、挙げなかった。
沈黙が、続いた。
塚本は、ため息を、ついた。
「問題が、起きてから、慌てるのは、やめたい。先に、気づいて、提案してほしい」
若手の、森岡が、小さく、言った。
「何を、どう、提案すれば、いいのか」
その言葉に、塚本は、はっとした。
その夜、塚本は、考えた。
提案が、出ないのは、やる気のせいでは、ない。
考える順番を、誰にも、教えていない。
自分自身も、問題が、起きると、場当たりで、対応していた。
塚本は、紙に、四つ、書いた。
課題を、一文で。原因を、三つ。案を、二つ。決める人と、期日。
翌週、全員に、伝えた。
「週に一回、一つの課題を、この四つの型で、扱う。最初の課題は、私が、出す」
最初の、課題は、こうだった。
検査機器の、校正の、待ち時間が、月に二十時間、発生している。
原因を、三つ、出した。
依頼が、まとまらない。順番が、決まっていない。担当が、一人に、偏っている。
案は、二つ。
依頼を、週一回に、まとめる。校正の、担当を、二人に、増やす。
森岡が、手を、挙げた。
「前者は、すぐ、試せます」
塚本は、頷いた。
「では、森岡が、決める人。来週から、二週間、試す」
二週間後、待ち時間は、半分に、なった。
塚本は、全員の、前で、言った。
「森岡の、案で、改善できた」
森岡の、顔が、少し、赤くなった。
それから、毎週、四つの型で、課題を、扱った。
新人から、順番に、発表した。
荒い案でも、否定しない。
決めた案は、必ず、試す。
三か月後、会議で、自分から、手が、挙がるようになった。
「課題は、出荷前の、検査表の、記入ミスです。原因は、三つあります」
塚本は、手帳に、書いた。
提案が出ないのは、型を、持っていないから。
その下に、足した。
課題、原因、案、決める人。同じ順番で、全員が、考える。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
Stories
学び直しの話を先に並べています。
何度も鳴って、何も起きなかった警報だった。今日だけ、見に行くことにした。
読む全部を任せようとして、失敗した。下書き、要約、言い換えから始めたら、続いた。
読む研修の例題は、すぐ忘れた。自分の部署の数字は、忘れなかった。
読むもっともらしい文章は、間違っていても、もっともらしかった。
読む読んだだけの本は、一か月で、消えた。人に話した本は、残った。
読む流行っているから、は理由に、ならなかった。使う場面を、三つ、挙げられるか。
読む空く日は、来なかった。先に枠を置いたら、半年で、本が一冊、終わった。
読む結果を知ってからの、「分かっていた」は、ほとんど、嘘だった。当時の情報で、振り返った。
読む悩みのテーマ