物流センターの所長が、「気をつけよう」をやめて、点検表を作った話
注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
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技術研修会社の、課長、野田は、四半期の、振り返りで、困っていた。
開発も、教育も、サポートも、全員が、少しずつ、やっていた。
成果は、どれも、中途半端だった。
教育の、教材は、更新が、遅れている。
開発の、新機能は、ほとんど、進んでいない。
サポートの、問い合わせは、積み上がっている。
野田は、部下の、四人を、見渡した。
全員が、疲れていた。
その夜、野田は、悩んだ。
どれも、必要だった。
開発を、減らせば、会社の、強みが、弱まる。
教育を、減らせば、売上が、落ちる。
サポートを、減らせば、お客様が、離れる。
一つに、絞れない。
翌日、野田は、同僚の課長、小森に、相談した。
「どれも、絞れない」
小森は、言った。
「絞れないなら、主と従に、分けたら、どうだ」
野田は、顔を、上げた。
小森は、紙に、書いた。
主の仕事、七割。従の仕事、三割。
「全員が、同じ主だと、他が空く。人ごとに、主を、ずらす」
野田は、考えた。
四人の、主を、決めた。
Aは、開発が、主。教育が、従。
Bは、教育が、主。開発が、従。
Cは、開発が、主。サポートが、従。
Dは、教育が、主。サポートが、従。
そして、四半期ごとに、主を、入れ替える。
最初の、四半期、野田は、全員に、説明した。
「今期の、あなたの、主は、これ。七割は、これに、使う。従は、三割まで。従の仕事の、範囲は、これだ」
Cが、聞いた。
「従の、依頼が、三割を、超えたら、どうしますか」
「入れ替えで、受ける。私が、調整する」
三か月後、成果が、出始めた。
新機能の、一つが、完成した。
教育の、教材も、更新できた。
四半期の、振り返りで、野田は、全員に、聞いた。
「主と従の、割合は、守れたか」
Aが、答えた。
「七割は、守れました。深く、取り組めたのは、久しぶりです」
野田は、手帳に、書いた。
絞れないなら、主と従に、分ける。
その下に、足した。
七対三。期間で入れ替える。従の範囲は、先に書く。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
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