悩みのテーマ 部下の育て方・指示の出し方 関連 マルチタスク・フラット組織・マトリクス組織

Story

製作所の工場長が、フラットな組織で「決める人」を一人決めた話

製作所 工場長・50代前半 時間

製作所の、工場長、堤は、フラットな、組織を、目指していた。

役職を、減らし、意見を、言いやすい、雰囲気を、作った。

会議では、誰もが、自由に、話した。

その日も、新しい、製品の、立ち上げと、既存製品の、改善と、設備の、点検の、優先順位を、話し合っていた。

一時間、経った。

意見は、出た。

ただ、結論は、出なかった。

「もう少し、考えましょう」

誰かが、言って、会議は、終わった。


二週間後、同じ議題が、また、出た。

状況は、変わっていなかった。

堤は、気づいた。

優先順位を、決める人が、いない。

みんなが、意見を言う。

誰も、決める責任を、持たない。

その夜、堤は、副工場長の、岸田に、聞いた。

「フラットって、何だと思う」

岸田は、少し、考えて、答えた。

「意見を、言う自由は、全員に、あります。ただ、決める責任は、誰かが、持たないと」

堤は、黙った。


翌週、堤は、全員に、伝えた。

「優先順位の、最終決定者を、一人、決める。役職ではなく、役割として。最初は、私が、やる」

所員は、少し、驚いた。

「ただし、意見は、全員から聞く。週に一回、三十分、優先順位の場を、持つ」

堤は、紙に、三行、書いた。

優先は、今期の目的に、近い順。

新しい依頼は、入れ替えで、受ける。

迷ったら、決定者が、決める。


最初の、週の、場で、議題は、一つだった。

今週、やる仕事と、止める仕事。

所員の、意見を、聞いた。

堤は、全員の話を、聞いたうえで、決めた。

「今週は、新製品の、立ち上げを、優先する。設備の、点検は、来週に、回す。理由は、納期が、近いからだ」

誰も、反対しなかった。

理由が、あった。


一か月後、会議は、短くなった。

優先順位の、場は、三十分で、終わる。

堤は、手帳に、書いた。

フラットとは、決めない、ことではない。

その下に、足した。

意見は、全員から。決める責任は、一人に。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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