悩みのテーマ 会議・報告・議事録 関連 認知バイアス・ファスト&スロー・行動経済学

Story

建設会社の所長が、会議の最初の一言を、変えた話

建設会社 所長・50代前半 人間関係

建設会社の、所長、小松は、朝の、定例会議を、いつも、同じ言葉で、始めていた。

「えー、また、問題が、起きました」

現場の、リーダーたちは、黙って、頷いた。

会議は、重く、短く、終わった。

意見は、ほとんど、出なかった。

小松は、不満だった。

もっと、現場から、提案が、欲しい。


あるとき、若手の、監督が、ぽつりと、言った。

「会議が、始まる前から、怒られる気が、します」

小松は、はっとした。

心理学で、プライミング効果という、言葉を、聞いたことがある。

先に、触れた、言葉が、後の、判断に、影響する。

自分が、毎朝、会議の、空気を、作っていた。


翌日の、会議。

小松は、最初の、一言を、変えた。

「昨日、うまくいったことから、聞かせてください」

リーダーたちの、顔が、少し、動いた。

一人が、手を、挙げた。

「資材の、搬入の、順番を、変えたら、待ち時間が、減りました」

小松は、頷いた。

「それは、いい。他の現場でも、使えますか」

別の、リーダーが、言った。

「うちも、試します」


問題の、話は、そのあとに、した。

「困っていることを、教えてください」

不思議なことに、問題の、報告も、増えた。

隠していた、小さな、ずれが、出てきた。

早い段階で、手が、打てた。


三か月後、会議の、時間は、少し、長くなった。

でも、改善の、提案は、倍に、なった。

小松は、手帳に、書いた。

会議の、最初の、一言は、会議の、天気を、決める。

その下に、足した。

悪い知らせは、あとでも、聞ける。最初は、明るい話から。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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