動くべき問題と、待てばよい問題を、課長が三つの問いで切り分けた話
全部に、すぐ動こうとして、疲れていた。待っても、いいものがあると、知らなかった。
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広告代理店の、営業課長、武田は、半年、準備した、大型案件を、失注した。
競合の、会社に、決まった。
その知らせを、聞いた夜、武田は、思った。
自分は、無能だ。
営業課長に、向いていない。
その言葉が、何度も、頭に、浮かんだ。
数日後、先輩の、梅田に、愚痴を、こぼした。
梅田は、聞いた後、言った。
「失注したのは、何だ」
「案件です」
「無能なのは、誰だ」
武田は、言葉に、詰まった。
「案件を失ったことと、人間の価値は、別だ」
梅田は、ノートを、渡した。
「過去三年の、成功した仕事を、五つ、書いてみろ」
武田は、書いた。
新規の、取引先を、三社、開拓した。
後輩の、育成に、成功した。
トラブル対応で、顧客に、感謝された。
年間の、売上目標を、二年連続で、達成した。
部門の、表彰を、受けた。
五つ、書くのは、思ったより、簡単だった。
次に、今回の失注を、一行で、書いた。
大型案件を、失注した。
五つの、成功の、横に、並べた。
大きさが、違った。
失注は、仕事の一部で、成功は、積み重ねだった。
「無能」という言葉は、事実に、合っていなかった。
武田は、失注の原因を、分析した。
競合が、価格で、上回った。
提案の、柔軟性が、足りなかった。
直せる点は、直せる。
人格は、関係なかった。
武田は、手帳に、書いた。
行動と、自分を、分ける。
その下に、足した。
責任は、取る。自己否定は、しない。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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疲れの話を先に並べています。
全部に、すぐ動こうとして、疲れていた。待っても、いいものがあると、知らなかった。
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読む悩みのテーマ