悩みのテーマ 疲れ・気疲れ・休み方 関連 中間管理職・板挟み

Story

市役所の係長が、隣の課の係長と、月一回の昼ごはんを始めた話

市役所 係長・40代後半 疲れ

市役所の係長、大塚は、昼休みに、一人で、弁当を、食べていた。

席の、向こうでは、部下たちが、笑っていた。

自分が、いると、静かになる。そんな、気がして、いつからか、席を、外すように、なった。

課長からは、毎日、細かい、指示が、来る。

部下からは、毎日、小さな、不満が、来る。

どちらにも、言えない、ことが、胸に、たまっていた。


ある日、廊下で、隣の課の、係長、福田に、会った。

「大塚さん、顔色が、悪いですね」

「そうですか」

「うちの課も、同じですよ。課長が、日替わりで、方針を、変えて」

大塚は、思わず、聞いた。

「福田さんの、ところも、ですか」

福田は、苦笑した。

「毎週、愚痴りたいと、思っています」


翌月、大塚は、福田を、昼に、誘った。

「月に一回、昼を、一緒に、どうでしょう」

福田は、すぐに、頷いた。

最初の、昼は、近況の、話だった。繁忙期が、いつか。人事異動の、うわさ。

大塚は、自分の課の、予定を、先に、話した。

「来月は、確定申告の、相談で、窓口が、混みそうです」

福田は、メモを、取った。

「うちの課から、応援を、出せるかも、しれません」

大塚は、驚いた。


三回目の、昼で、大塚は、少しだけ、本音を、話した。

「課長の、指示が、ころころ、変わるんです」

福田は、頷いた。

「うちも、そうでした。私は、変更が、出たら、その日のうちに、メールで、確認を、返すように、しています」

大塚は、メモに、書いた。

「それは、いい方法ですね」

「大塚さんの、窓口の、混雑対策は、どうされていますか」

今度は、福田が、聞いた。

互いに、困りごとを、聞いた。互いに、少しずつ、助けた。


半年後、大塚は、課長の、会議で、窓口の、応援の、話を、出した。

「隣の課から、繁忙期に、一人、応援を、出してもらえそうです」

課長は、目を、丸くした。

「いつの間に、そんな、調整を」

「横で、話しています」

大塚は、席に、戻って、手帳に、書いた。

上にも、下にも、言えないことは、横に、いる。

その下に、足した。

月に一回。三十分。それだけで、足りる。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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