食品メーカーの課長が、大きな発注ミスのあと、四つの順番で動いた話
頭が真っ白になった。責める前に、事実を三行、書いた。
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市役所の係長、大塚は、昼休みに、一人で、弁当を、食べていた。
席の、向こうでは、部下たちが、笑っていた。
自分が、いると、静かになる。そんな、気がして、いつからか、席を、外すように、なった。
課長からは、毎日、細かい、指示が、来る。
部下からは、毎日、小さな、不満が、来る。
どちらにも、言えない、ことが、胸に、たまっていた。
ある日、廊下で、隣の課の、係長、福田に、会った。
「大塚さん、顔色が、悪いですね」
「そうですか」
「うちの課も、同じですよ。課長が、日替わりで、方針を、変えて」
大塚は、思わず、聞いた。
「福田さんの、ところも、ですか」
福田は、苦笑した。
「毎週、愚痴りたいと、思っています」
翌月、大塚は、福田を、昼に、誘った。
「月に一回、昼を、一緒に、どうでしょう」
福田は、すぐに、頷いた。
最初の、昼は、近況の、話だった。繁忙期が、いつか。人事異動の、うわさ。
大塚は、自分の課の、予定を、先に、話した。
「来月は、確定申告の、相談で、窓口が、混みそうです」
福田は、メモを、取った。
「うちの課から、応援を、出せるかも、しれません」
大塚は、驚いた。
三回目の、昼で、大塚は、少しだけ、本音を、話した。
「課長の、指示が、ころころ、変わるんです」
福田は、頷いた。
「うちも、そうでした。私は、変更が、出たら、その日のうちに、メールで、確認を、返すように、しています」
大塚は、メモに、書いた。
「それは、いい方法ですね」
「大塚さんの、窓口の、混雑対策は、どうされていますか」
今度は、福田が、聞いた。
互いに、困りごとを、聞いた。互いに、少しずつ、助けた。
半年後、大塚は、課長の、会議で、窓口の、応援の、話を、出した。
「隣の課から、繁忙期に、一人、応援を、出してもらえそうです」
課長は、目を、丸くした。
「いつの間に、そんな、調整を」
「横で、話しています」
大塚は、席に、戻って、手帳に、書いた。
上にも、下にも、言えないことは、横に、いる。
その下に、足した。
月に一回。三十分。それだけで、足りる。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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疲れの話を先に並べています。
頭が真っ白になった。責める前に、事実を三行、書いた。
読む考えないようにするほど、頭は冴えた。紙に出したら、少し静かになった。
読む休むと、気が休まらない。休みを、仕事の一部に、置き直した。
読む日曜の夜に耐えていた。手を打つ場所が、違っていた。
読む疲れているのは体だと思っていた。
読む二十件、と思うと、最初の一件で手が止まる。
読む全員が、うなずいていた。全員が、分かっていなかった。
読む五百円払えば、それで済む。そういう顔が、増えた。
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