定年後に、月数万円を稼ぐ道を、経験から探した課長の話
大きく稼ぐ必要は、なかった。小さな収入と、役割が、暮らしを、変えると、知った。
読むStory
小売チェーンの、店舗運営課長、増田は、本部から、指示を、受けた。
「来月から、消耗品費を、一割、削減すること」
増田は、店舗の、スタッフに、そのまま、伝えた。
「本部が、決めたことだ。来月から、一割、削減してほしい」
スタッフの、表情は、冷めていた。
形だけ、袋の、使用量を、減らした。
だが、現場の、工夫は、生まれなかった。
先輩の、課長に、言われた。
「上が言っているから、は、一番、伝わらない言い方だ」
増田は、聞いた。
「どう伝えれば」
「背景、目的、期待、自分の見解。四つを、翻訳して、伝えろ」
増田は、本部に、背景を、確認した。
翌週の、朝礼で、増田は、話した。
背景。
来期の、予算が、厳しくなり、全店で、コストを、一割、下げる必要が、ある。
目的。
利益を、守り、店舗の、人員を、減らさずに、済ませたい。
期待。
無駄な、使用を、見直し、アイデアを、出してほしい。
自分の見解。
私は、お客様の、サービスを、落とさない形で、進めたい。
スタッフの、一人が、手を挙げた。
「消耗品の、補充の仕方で、無駄が、出ています。まとめて、発注すれば、安くなります」
別の人が、言った。
「袋は、サイズを、変えれば、減らせます」
アイデアが、次々、出た。
納得できない点も、あった。
「一割は、厳しいです」
増田は、正直に、言った。
「私も、少し、厳しいと思う。本部に、確認してくる」
悪口には、しなかった。
一か月後、店舗の、コスト削減は、一割に、近づいた。
本部にも、現場の、工夫を、報告した。
増田は、手帳に、書いた。
背景と目的を、伝える。
その下に、足した。
納得できない点は、確認すると、約束する。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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