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エアコン施工会社の主任が、報告を「結果」から始めるようにした話

エアコン施工会社 主任・30代後半 人間関係

エアコン施工会社の主任、田所は、課長の席の前に、立っていた。

「課長、先週の、マンションの、取り付けの、件なんですが」

「うん」

「現場に、朝九時に、着きまして、まず、搬入経路を、確認しました。エレベーターが、狭くて」

課長は、時計を、見た。

「田所くん」

「はい」

「で、どうなった」


田所は、詰まった。

経過を、順に、話して、いただけだった。

「終わりました。ただ、一台、配管が、足りなくて」

課長は、ため息を、ついた。

「最初に、それを、言ってくれ」

席に、戻った、田所は、悔しかった。

全部、正しいことを、話していた。聞いてもらえない、理由が、分からなかった。


その夜、田所は、後輩の、報告を、聞いて、気づいた。

後輩は、こう、話した。

「結果から、言うと、予定通り、終わりました」

聞いていた、田所は、思った。

安心した。

その後の、経過は、聞きたい、人だけが、聞けば、いい。

田所は、手帳に、書いた。

結果。経過。課題。お願い。


翌週、同じ、課長の前で、田所は、言った。

「マンションの、B棟の、件です。取り付けは、予定通り、終わりました」

課長は、頷いた。

「課題は、一台、配管が、足りず、追加の部品が、必要です。お願いは、部品の、手配の、承認を、いただけますか」

課長は、すぐに、答えた。

「承認する。他は」

「以上です」

二十秒で、終わった。


課長が、後で、言った。

「最近、報告が、分かりやすい」

田所は、笑った。

「結果から、話すように、しました」

「経過は、いいのか」

「聞かれたら、答えます」

田所は、手帳に、足した。

報告は、相手が、次に、何をするかから、逆算する。

経過は、聞かれてから。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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