悩みのテーマ コールドリーディング・話術

Story

企画課長が、説明しながら参加者の反応を見て、話を三回、変えた話

広告会社 企画課長・40代前半 人間関係

広告会社の、企画課長、西田は、会議の説明が、苦手だった。

資料を、作る。

資料の通りに、話す。

終わると、役員が、言う。

「ええと、結局、何が言いたいのか」

西田は、焦った。


先輩の、佐久間が、言った。

「話しながら、聞き手を、見ているか」

西田は、正直に、答えた。

「資料を、見ています」

佐久間は、言った。

「うなずき、視線、姿勢、質問。四つを、見ろ」


次の会議で、西田は、試した。

一枚目で、役員の、うなずきは、浅く、速かった。

先を、急いでいる。

西田は、結論を、先に出した。

「結論から言います。来期は、二つの案件に、絞ります」

役員の、姿勢が、前に、傾いた。

三枚目に、入った。

営業部長の、視線が、時計に、逸れた。

西田は、具体例に、切り替えた。

「去年の、同業の事例では、問い合わせが、二倍になりました」

視線が、戻った。


最後の、五枚目。

誰も、質問をしない。

西田は、確かめた。

「ここまでで、気になる点は、ありますか」

経理部長が、手を挙げた。

「予算の根拠を、もう少し」

西田は、補足した。


会議の後、役員が、言った。

「今日は、分かりやすかった」

西田は、手帳に、書いた。

話しながら、見る。

その下に、足した。

個人差があるので、一つの合図で、決めない。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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