公共図書館の館長が、目標を本人の言葉で言い直してもらった話
「分かりました」の返事は、よく、聞いた。ずれは、半年後に、現れた。
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自動車教習所の所長、安田は、期の半ばに、目標の、進み具合を、見た。
八つの目標があった。
入校者数の増加。卒業までの日数の短縮。技能検定の合格率。顧客満足度。指導員の研修。施設の改善。広告の見直し。経費の削減。
どれも、半分も、進んでいなかった。
安田は、ため息を、ついた。
その夜、安田は、七つの間違いで、点検した。
目的がない。測れない。高すぎる。低すぎる。多すぎる。期限がない。本人が納得していない。
八つの目標を、順に、当てはめた。
多すぎる、に、全部が、当てはまった。
測れない、が、三つ。期限がない、が、四つ。
目標を、決めたときは、気持ちが、盛り上がっていた。決めた後は、見直していなかった。
翌日、安田は、指導員の、リーダーを、集めた。
「期初の目標を、見直したい。八つは、多すぎた」
リーダーの、小林が、頷いた。
「実は、私も、どれから、手をつければ、いいのか、迷っていました」
安田は、聞いた。
「今期、一番大事なことは、何だと思う?」
小林は、少し、考えた。
「卒業までの日数が、延びていることです。お客様の、不満が、一番、多いのも、そこです」
安田は、ホワイトボードに、書いた。
目的。入校者が、安心して、早く、卒業できる状態に、する。
目標。卒業までの、平均日数を、四十五日から、四十日に、短縮する。期限は、三か月後。
八つを、一つに、絞った。
絞った目標は、具体的だった。
何を。卒業までの日数。いくつ。五日の、短縮。いつまでに。三か月後。
小林が、聞いた。
「日数を、短くするために、何を、変えれば、いいでしょうか」
安田は、答えた。
「それを、みんなで、考えよう。予約が、取りにくい日が、原因かもしれない」
指導員の、予約の取り方を、見直した。
三か月後、平均日数は、四十一日に、なった。
目標の、四十日には、届かなかった。ただ、期初の、数字よりは、確実に、短くなっていた。
安田は、残りの、目標も、一つずつ、順に、取り組むことに、決めた。
安田は、手帳に、書いた。
目標は、三つ以内。できれば、一つ。
その下に、足した。
進まない目標は、設定の間違い。努力不足とは、限らない。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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