悩みのテーマ 話す順番(報告・連絡・相談・営業・提案)

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リフォーム会社の営業が、選択肢を二つに絞って、決めてもらった話

リフォーム会社 営業・40代前半 人間関係

リフォーム会社の営業、安西は、お客様の、リビングで、三つの、見積もりを、並べた。

「標準プランが、百二十万円。中間が、百六十万円。上位が、二百二十万円です」

お客様の、ご夫婦は、頷いた。

「どれも、いいですね」

「はい」

「もう少し、考えて、ご連絡します」

安西は、頭を、下げた。

また、同じだった。

説明は、いつも、好評だった。決まらないのも、いつも、同じだった。


会社に、戻ると、先輩の、松岡が、言った。

「選択肢は、いくつ、出した」

「三つです」

「多いな」

「選べるほうが、いいと、思って」

松岡は、首を、振った。

「三つは、多い。人は、迷う。迷うと、先延ばしに、する」

安西は、黙った。

「二つに、絞れ。そして、お前の、考えを、言え」


二週間後、安西は、同じご夫婦を、訪ねた。

「前回の、お話を、確認させてください。予算は、百五十万円以内。キッチンの、水回りを、優先。工事は、来月中。この三つで、よろしいですね」

奥様が、頷いた。

「そうです」

「それなら、二つの、ご提案です。一つは、標準プランに、水回りの、追加。もう一つは、中間プラン。ただ、私は、水回りの、追加のほうを、お勧めします。予算の、範囲に、収まり、来月中に、工事が、終わるからです」

ご主人が、聞いた。

「決めたら、どうなる」

「お申し込みを、いただければ、来週に、現地の、採寸に、伺います。工事は、再来週から、始められます」


ご夫婦は、顔を、見合わせた。

「それなら、決めようか」

「そうね」

安西は、書類を、出した。

「こちらに、ご署名を、お願いします」

帰りの、車の中で、安西は、手帳に、書いた。

確認。選択肢は、二つ。理由。手続き。

その下に、足した。

迷わせない。決めやすく、並べる。

この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。

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