物流センターの所長が、「気をつけよう」をやめて、点検表を作った話
注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
読むStory
専門商社の部長、三宅は、組織の、再編を、考えていた。
専門性を、育てたい。
案件ごとの、成果も、出したい。
マトリクス組織が、ぴったりだと、思った。
全部門で、一気に、始める。
そんな図を、頭の中で、描いていた。
その前に、三宅は、先に、マトリクスを、導入した、取引先の、部長に、話を、聞いた。
「うまくいきましたか」
取引先の、部長は、苦笑した。
「最初は、大混乱でした。誰の指示を、聞けばいいのか、現場が、分からなくなった」
三宅は、身を乗り出した。
「どうして」
「軸を、増やしすぎた。そして、評価が、二重になった」
三宅は、メモを、取った。
三宅は、計画を、変えた。
専門の軸は、三つ。調達、品質、営業支援。
案件の軸は、今動いている、一つの案件だけ。
メンバーは、三人。
期間は、三か月。
本籍は、専門の軸に、置く。案件には、三割の、時間で、参加する。
評価者は、本籍の、長が、一人。案件の、リーダーは、意見を、出す。
三宅は、三人を、集めた。
「小さく、試す。うまくいかない所は、月に一回、直す」
一か月目、問題が、出た。
案件の、リーダーが、割合を、超えて、仕事を、頼んでくる。
三宅は、決まりを、一つ、足した。
「割合を、超える依頼は、本籍の、長に、相談する」
二か月目、評価の、面談で、案件の、リーダーが、意見を、出した。
本籍の長が、それを、取り入れた。
混乱は、起きなかった。
三か月後、案件は、成功した。
メンバーの、一人は、言った。
「専門の仲間と、案件の仲間と、両方で、学べました」
三宅は、他の案件に、広げることに、決めた。
ただし、一案件ずつ。
三宅は、手帳に、書いた。
マトリクスは、最小から、始める。
その下に、足した。
指示の出し口は、一本。評価者は、一人。割合は、数字で。
この物語はフィクションです。実在の人物、団体、企業とは関係ありません。
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時間の話を先に並べています。
注意喚起の貼り紙は、十枚あった。ミスは、減らなかった。
読むマーフィーの法則は、笑い話ではなかった。準備した人だけが、笑っていられた。
読む数字では、成果が小さかった。やめてみて、初めて、誰かの役に立っていたと、分かった。
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